Malica FermentsのViamver Soy Sauceを使ったレシピ
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MONO MONTHLY YAMAMO、みなさんお楽しみ頂いているでしょうか。今日は、ついにヤマモ醸造さんのASTRONOMICAレーベルから、Viamver Soy Sauceを紹介したいと思います。
このお醤油は、二年前私がヤマモ醸造さんの蔵で実際にかいだ試験味噌に使用されていたViamver酵母を作用させて醸造されたお醤油です。私が覚えていたのはその香り。味噌樽を開けた瞬間にぶわっと広がった日本酒のような香り、その時の驚きを今でも覚えています。二年越しで届いたサンプルを開けた瞬間、改めて感嘆の溜息をついてしまいました。えぐみも苦みも全くない、エレガントで優しい香り。そして、味もしかりなのです。
口に含むと柔らかくて、苦みも塩のとがりも全くなく、そのままでもすでに美味しい(これは当たり前のようで当たり前のことではない)。濃口なんだけど、塩やレモンのかわりに使えそうなお醤油。甘みが強く、Viamver酵母によって醸成されたうま味たっぷり。先日はヨーロッパ人シェフが舐めた瞬間にぱっと目を輝かせ、眉をよせて唸り、しまいにはその美味しさに笑い出す始末でした。魚介類にさっとかけるのはもちろん、マリネやドレッシング、何に使っても違いを感じて頂けると思います。
今日は、シンプルに帆立のセビチェ風を作ってみました。庭で採れたルコラにアルファルファを敷いて、みじん切りにした赤玉葱(少しViamver saltで和えました)、くり抜いたゴールデンキウイと新鮮な帆立を、少しの菜種油とViamver Soy Sauceで和えるだけ。レモンを入れようと思いましたが、キウイに十分酸味があったので、食材の状態によってこれはお好みで。仕上げに七味唐辛子を散らしてもいいし、今度紹介するViamver Hot Sauceを少しのせても美味しいです。切って、混ぜるだけで料亭の味。いやいや、申し訳ないです。 日本のみなさんも、海外のみなさんも、なかなか出会えないタイプのお醤油だと思います。この機会に、ぜひどうぞ。お醤油の固定観念がいい意味で塗りかえられると思います。